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先日、九州大学芸術工学部の”計画設計プロジェクト演習“講評会へお邪魔させていただきました。

各々、「こういうものが欲しかった。」というコメントをしていたのが印象的で、のびのびと創作に励んでいたようです。

 

今回の授業では、学内の工作工房 と デジタル工作機械をもつファブラボ

どちらを利用してもいいこととなっており、

古くからある手作業による工程と、新しいデジタルファブリケーションがうまく融合した作品がたくさん見ることができました。

 

一部ですが、作品の紹介をさせていただきます。

 

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こちらは河野くんの作品です。

座面のパーツは1枚1枚、レーザーカッターでカットしていてパーツを多数組み合わせることで曲面を美しく表現しています。

強度が重要なイスの脚に関しては、学内の工作工房で制作しているので丈夫な造りになっていました。

機材を適材適所で使い分けているのがさすがだなあと関心してしまいました。

 

 

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こちらは留学生のRomainくんの作品です。

明かりつけたときに、内側に隠された模様が浮かび上がる美しいランプでした。

ファブラボはデジタル工作機械だけが注目されがちですが、実は電子工作もさかんに行われています。

今回は、照明の光源づくりをサポートさせていただきました。

 

ここでは紹介しきれませんが、どの作品も個性があふれて楽しませていただきました。

私はあまり大きいサイズのものをつくったことがないので、

1分の1スケールの家具や照明をつくることができる環境があることがうらやましいです。

 

紙上でデザインしたものを実際に形にしてみると、

「座り心地が悪かった」、「思ってたより圧迫感があった」 など新しい発見が生まれます。

最終講評会まで試作を繰り返し、いろんな手法を試していたのも印象的です。

 

九州大学の先生方、このような機会をいただき誠に感謝いたします。

自由な発想に触れることができ、大変刺激になりました。

またどこかで学生のみなさまの制作のお手伝いができればと思います。

 

3か月間、ありがとうございました!

 

(スタッフ なかざわ)

 

3月の機材講習会とソフトウェア講習会のご案内です。

 

今月から機材講習会だけでなく、ソフトウェア講習会を金曜日の午前中に始めます。

 

金曜は【講習会デー】です。

午前中はソフトウェア講習会、午後は機材講習会を行っております。

 

ソフトウェア講習会

●3/6(金) 10:00~  ●3/13(金) ※ワークショップ期間中のため、要問合せ

●3/20(金) 10:00~  ●3/27(金) 10:00~

 

機材講習会(13:00-16:00の間、同日2機材まで申込み可能)

●3/6(金) 13:00~  ●3/13(金) ※ ワークショップ期間中のため、要問合せ

●3/20(金) 13:00~  ●3/27(金) 13:00~

 

毎週、先着順になりますので受講を予定している方はおはやめにご連絡ください。

申込みは、受講希望の講習会案内ページから。

ご希望のソフト・機材をクリックしてください。

 

 

NEW! ソフトウェア講習会

イラストレーター講習会 / 123D design講習会 /  Arduino講習会

20150222デジタルものづくり入門_ソフトウェア編_s-02

 

 

 

機材講習会

3Dプリンター / レーザーカッター / ペーパーカッター

デジタル刺繍ミシン / CNCミリングマシン / 基板用CNCミリングマシン



MACHINE LECTURE


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計画設計プロジェクト演習【九州大学大学院芸術工学研究院】

ファブラボ太宰府を工房として使用するため、デジタル工作機械の使い方を生徒全員に学んでもらいました。

それぞれの機材でどんな加工が出来るのか、自分の作りたいものにどの機材が合っているのかを知ることのできる機会となります。

元はひとつのデータでも、使う機材によって、シールになったり、木の彫刻になったりと、違った表情が出せます。

使用するソフトも今から挑戦する学生がほとんどで、つくりながら学ぶという実践形式の授業になっています。

各々の学生は得意なソフトがあるので、学生からデータ加工の裏技をスタッフが教わるという場面もありました!

専門知識に関する交流は、年齢、言葉の壁を超えて学べるという貴重な体験です。

学生たちは部品をファブラボで出力していき、大学の工房で組立てていました。

どんなものが組み上がるのか最後までわからないワクワク感がありました。

 

(スタッフ 石原)

2月の機材講習会のご案内です。

 

今月から金曜日を「機材講習会デー」とし、

13:00-16:00の間、お好きな時間、お好きな機材の申込みをすることができるようになりました。

1機材の講習がだいたい1時間半ですので、同日に2機材まで受講することができます。

●2/  6(金) 13:00~  ●2/13(金) 13:00~

●2/20(金) 13:00~  ●2/27(金) 13:00~

毎週、先着順になりますので受講を予定している方はおはやめにご連絡ください。

申込みは、受講希望の講習会案内ページから。

ご希望の機材をクリックしてください。

3Dプリンター / レーザーカッター / ペーパーカッター

デジタル刺繍ミシン / CNCミリングマシン / 基板用CNCミリングマシン

MACHINE LECTURE

2015年1月11日(日)

ボンサイラボ(bonsai lab)で販売されているBS01+を組み立てる

『新春 3Dプリンタを組み立てイベント』に、ファブラボ太宰府も参加しました!

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このイベントでは国内の複数のファブラボがリアルタイムでつながり、わからない部分をお互いに相談しながら組み立てていきました。

ファブラボ太宰府に見学に来ていただいた方には、購入を考えている方や

他の3Dプリンターをお持ちの方、ラボを利用したい学生さんなどに来ていただきました。

全部品が190個程!

説明書通りに組んだつもりが動かなかったり、

順番を間違えて半分戻ったり、

先に失敗したラボを横目で見ながら(聞きながら)教訓にしたり

中継で旧友と再会したり

他のラボといつの間にか組立てスピードを競合ったり

と、普段のオンライン会議では味わえないような交流ができました。

最後に、

ファブラボ仙台からの宿題で各地のFabLabで分担して出力する

「FabLab 」の文字

太宰府は「a」を担当することになりました。

出力次第、お知らせしたいと思います。

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(スタッフ 石原)

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レーザーカッターを使用した作品、会員Nさんの作品を紹介します。

Nさんは、プロダクトを得意とするデザイナーさんです。

焼き物のコップを包む「曲げわっぱ」をレーザーカッターで制作してくれました。

—–Nさんのコメント—–

当初は展開図を先に計算して、ファブラボのレーザーカッターでカットした後に曲げていたのですが、

曲げる前にカーブのカットを入れると木目の変わり目から割れが出やすく、

歩留りがものすごく悪くなってしまいました。

実は職人さんには、板を曲げた「後」に余分な部分を削る作り方を事前に聞いていたのですが、

板を曲げる「前」に余分な部分をカットしてしまった方が後から削る(やする)手間が省けて良いのでは?

と思って試してみたのですが、結局全然ダメでした。

当たり前の事かもしれませんが、職人さんは長年曲げわっぱの仕事に従事されているので、

全面的に職人さんの言っていることが正しかったことを、

自分が間違った手順で試作したことで改めて実感しました。

今回は飾りとしての桜の皮の代わりにファブラボのレーザーカッターで彫刻を入れてみましたが、

品質の高い彫刻が彫れることがわかったのは大きな収穫でした。

レーザーカッターは汎用性が高いので、他にも使えそうなことがあれば積極的に

使いたいと思わせる便利なツールですね。

———-

Nさんは他にも素敵なプロダクトを職人さんと協力して作っていました。

下の写真のコート掛は木の棒の長さを短くして、天板を置けば持ち運びに便利な机になります。

 

それぞれの得意分野の精度を上げるために本工房を利用してもらえてとても勉強になりました。

(石原 靖世)

 

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普段、カフェなどにパンをおろしている会員のFさんが、

近所の神社で行われるお祭りに

「子供たちが遊べる大きなパズルを作りたい」

と訪れてくれました。

持っているパソコンはwindowsで、今までパソコンで絵など描いたこともなく、

本工房で推奨するIllustratorなどのソフトは持っていないとのこと。

ベクターデータ作成のできるフリーソフト「INKSCAPE」を紹介し

ファブラボ太宰府で一から勉強しながら制作してくれました。

こんな素敵なパズルが出来上がり、子供たちにも大人気でした!

Illustratorを持っていると、なかなかほかのソフトを使う機会もありませんでしたが

会員さんの中には、INSCAPEでデータ作成をする方がいらっしゃいます。

「作りたい!」のサポートを通して、私も新しい学びに出会えました。

このような相談をどんどんお待ちしてます!

 

(石原 靖世)

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3Dプリンターの「SCOOVO® X9」

が正常に起動しなくなりました。

現在修理中につき、1週間ほど使用できません。

直り次第、SNSとブログにてお知らせいたします。

皆様には大変ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 

(スタッフ一同)

 

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10月半ばから利用を停止していましたレーザーカッター「HAJIME」ですが

修理が完了しました。

ご利用の予約を開始しております。

講習会も明日から再開いたします。

長らくご迷惑をおかけしましたが、引き続きどうぞよろしくお願いします。

スタッフ一同

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ファブラボ太宰府で使用ている3Dプリンター「SCOOVO® X9」を紹介します。

 

シルバーの箱が本体

真ん中のカラフルなものが素材「フィラメント」

3Dデータを変換してくれるソフトの入ったパソコン

 

素材のフィラメントは、本体の後ろに設置するようになっています。

フィラメントがチューブを通って出てくる先のことを「ノズル」や「エクストルーダー」と呼びます。

エクストルーダーは200度位の高温になり、フィラメントを溶かして

ガラスのステージに積層していきます。

 

使ってみて分かったことは、

3Dプリンターは「温度」「風」に影響を受けやすい

ということでした。

ファブラボには「自分(機械のこと)の部品をまず出力する」という文化のようなものがあります。

そこで、温度と風を安定させる「セーフティパネル」は

透明のアクリルとレーザーカッターで自作しました。(購入もできます)

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メンテナンスについて

3Dプリンターを使用するときに使う道具を紹介します。

・ポリイミドテープ

・ニッパー OR ペンチ

・はさみ

・6角レンチ

・ヘラ

・ライター(エクストルーダーが詰まった時に使います)

素材はフィラメントを使用するので、レーザーカッターよりは汚れは少ないです。

3Dプリンターのメンテナンスで大事なのは、

・エクストルーダーのつまりに気をつけること

ここが詰まると、分解してライターであぶるという火遊び作業へ突入する羽目になります。

・ステージはきれいにしておくこと

ステージはガラスの板で出来ていますが、ガラス表面の保護と制作物を剥がしやすくするために

耐熱性のあるポリイミドテープを貼っています。

素材の残りが残っていると、プリント失敗の原因になります。

このテープを貼る作業は、なかなか、性格が出ます。

設計は素人ながら、いろいろ出してみて機械には慣れてきました。

あとは好きな立体を作るCADをマスターすることです!

CADフリーソフトの紹介や勉強会もできたらと思っています。一番楽しみにしているのは私です。

(石原 靖世)