ファブラボ太宰府のこの頃(2/3) 実験
こんにちは、スタッフの松永です。
ファブラボ太宰府での日々の出来事を3回に分けて書いていこう!その2です。
内容は3DプリンターとUVプリンターに関するものです。
① Ankerが3Dプリンター発売したからどんなもんか触ってみた件
所感
・ものすごく組み立てやすかった。
・自動レベリングはありがたいものの、都度生じる待ち時間がじれったかった。設定で回避できるのかな?
・正直なところ、出力中の駆動音がうるさいので印刷速度は落として使った方がよいかも。
結果
・どこまでを求めるか次第だが、きれいに出力したい場合は調整が必要。
・印刷速度が早いから大物を出力する際は便利。
・この価格帯なら、2024年現在なら別のメーカーがいいのではないか…
というのも一般向けの3Dプリンターは、各社新製品を出しており群雄割拠な状況にあり、全く初めてで購入を検討している方は選択肢が多すぎて選べないのではと思っています。
購入したいけどどれ買ったらいいか迷ってる方や買ったけど使えてない、使いこなせていない方は相談会をやっているので、申込いただけたらと思います。
相談会のお申し込みは →コチラ
②UVプリンターと3Dプリンターを絡めた実験
・TPUを150*150*0.5mmのシート状に印刷したものにUVプリントしてみた。
シート状の素材として、なにか面白いことに使えるかもしれない。
・PLAを100*100*0.5mmのシート状に印刷したものにUVプリントしてみた。発色良好。
・ついでに木材(銘木の端材)にUVプリントしてみた。
そのまま印刷したが、研磨等下地処理をきちんと行った上でプリントすれば
杢を活かした一点ものになりそう。
ファブラボ太宰府のこの頃(1/3) 地域との取組
こんにちは、スタッフの松永です。
ここ最近のファブラボ太宰府での出来事を3回に分けて書いていこうと思います。
1回目は、地域との取組に関する内容です。
① 実は一昨年より、太宰府市様からのご依頼で文化財の複製を一部担当させていただいております。
・納品した鬼瓦と仏様は昨年、文化ふれあい館様で行われたイベントの一部で使用されました。
・イベント当日は会場内でデモ展示も実施しました。
・光造形タイプの3Dプリンターとエキマテ(レジン)の組み合わせは、運用上とても相性がよかったです。
②これまた一昨年より、太宰府中学校様の授業に一部協力させていただいております。
・先生が生徒に3Dモデリングをレクチャーし、生徒がモデリングしたデータの微修正と出力を担当しています。
・今年のテーマは「箸置き」とのことで、この件も光造形3Dプリンターとエキマテ(レジン)の組み合わせで出力を進めています。
・発想が豊かで実に面白いです。
光造形3Dプリンター?エキマテ?という方も多くいらっしゃると思いますので、これらについては別の記事にまとめようと思います。
作品とリンクする!~オリジナル額縁制作~
皆様お久しぶりです。
ファブラボ太宰府スタッフの松本です。
突然ですが額縁選びって結構難しいですよね。
既存に販売されているモノの中からだと絵の雰囲気に合うものがなかなか見つからなかったり、
ちょっとお高かったり…
かといって自分で作ると形が歪んだり、装飾的なデザインは難しかったりします。
何より採寸、材料のカット、組み立てまで全て手作業で行わないといけないとなると、
かなりの労力がかかります。
何とか作品の雰囲気に合わせたデザインにしつつ、できるだけ安価に、
失敗のリスクを減らして、あまり労力をかけずに額縁を作る方法はないのか…
実はあるんです!そんな方法が!
そうです、設計してデータさえ作ってしてしまえば、あとは機械が材料をカットしてくれるあの機械です。
この方法ならデータさえ完成すれば、後は切り出した材料を組み立てるだけ。
これはやってみる価値がありそうです。
ということで、今回はオリジナルデザインの額縁を制作していきます!
ちなみに制作した額縁は2024.2/1(木)~3/31(日)にかけて行う私の個展で実際に使用したいと思います!
早速データを作ってみました!
今回使用する木材はMDFという木材で、加工がしやすく温かみのある雰囲気にできそうなので採用しました。
データができたらレーザーカッターで、
額縁のフレーム部と下駄(額縁の高さを出すためのパーツ)部分、
作品保護のための透明アクリル板をカットしていきたいと思います。
ちなみにフレーム部には作品をイメージした装飾を彫刻します。
こうすることで、額縁をその作品の世界観にマッチさせることができます。
今回はF3というA4サイズに近いサイズの額縁を切り出しました。
彫刻、カットで合計30分ほどかかりましたが、加工が始まったら後は待つだけなので、
手で切ることを考えるとかなり労力を抑えることができますね。
後は切り出したパーツを組み立てるだけ!
といってもフレーム部に下駄を貼り付けるのみなので、
とても簡単な作業です。
あとは仕上げに額吊り用金具を取り付けると…
使用した材料もMDF2.5mm2枚、4mmが1枚と透明アクリル2mmが1枚 + 金具のみなので、
総額2000円ほどで制作することができました!
この金額でオリジナルの額縁が制作できるとは、
レーザーカッターの便利さを改めて実感しました。
今回制作した額縁は、
2/1(木)~3/31(日)TUTAYA BOOK STORE 福岡空港 シェアラウンジ内にて開催中の私の個展で
展示されています。興味のある方、お近くにお越しの方はぜひご覧いただければと思います。
このようにファブラボ太宰府では、
レーザーカッターなどを使ってオリジナルのアイテムを制作することができます。
データさえあれば、後は機械が加工をしてくれるので労力を抑えることができて、
よりデザインにこだわったオリジナリティのあるアイテムを作ることができるんです!
作品のオリジナリティや展示のクオリティをさらに上げたい方は、
ファブラボ太宰府でものづくりを始めてみませんか?
30分無料!ものづくり相談会 https://fablabdazaifu.com/archives/event/consultation2020