レーザーカッターでレリーフ加工モードを使ってみる
ファブラボ太宰府スタッフMです。
レーザーカッターを使っていて加工モード選択の際、ふと目についた「レリーフ」の文字・・・これは一体何???
普段「標準」か「スタンプ」しか使った事がなく、それ以外は脳が完全にスルーしてたようですが実は色んな加工ができるっぽい。
他のスタッフもレリーフモードを使った事はないというので、さっそく試してみることにしました。
どうやら色の濃淡をパワーの強弱に自動で置き換えてくれるような機能らしいです。
ということで、色々な濃淡でデーターを作ってレリーフモードでプリントしてみました。
1回目は通常のMDFで使ってるパワーとスピードでやってみましたが、全体的に薄いです。どうやら一番濃い部分をそのパワーとスピードで彫刻するようなので濃淡の強弱をつけるためにはもっと濃いめで彫刻する必要があるようです。
2回目はパワーを強くしてやってみましたが、やはりまだ薄い気がします。あまりパワーばかりを強くしたらダメそうな気がしたので3回目はスピードを少し遅くして濃く彫刻されるようにしました。今度は濃さはよさそうです。ちゃんと濃淡の差がわかります。
グレースケールを色々変えてレリーフモードで星を彫刻してみました。
今度は写真で試してみます。元のカラー画像をグレースケールに変換したあとレリーフ彫刻で彫刻してみます。
お!なんだかすごくいい感じに彫刻できました!レリーフ彫刻いいな! これからもっと使おう!
余談ですが、加工モード選択画面でレリーフモードの下の「レイヤー」とか「写真を最適化」などもやってみましたが、「レイヤー」は何回彫刻を重ねるかで濃さを変える方法みたいで、重ねれば重ねるほど彫刻の時間が2倍、3倍レベルでかかるようになります。どういう時に使うのがよいのかわかりませんでした。
「写真を最適化」はキレイにできました。今度またゆっくりやってみようと思います。
レーザーカッターを使って木版画にチャレンジ
日々デジタルとアナログを融合して何か作品を作れないか模索している
ファブラボ太宰府のスタッフMです。
絵を描く事など全くしないのに、先日からいきなり木版画を作ってみたくなりました。
木版画を作るためにはじめてイラストなど描かねばならず、鉛筆と消しゴムを手に
その辺に置いていた失敗したコピー用紙の裏に何とか格闘して絵を描きました。
次に木に彫ろうと思ったのですが
「彫るの、面倒くさい・・・こんなのレーザーカッター使ったら簡単にできるんじゃない?」
とふと思い立ちました!
スキャンしてイラストレーターに取り込み、版分け。
さっそくレーザーカッターくんに働いてもらいます。
早いです!さすがです!自分で彫らなくていいなんてらくちんです。
彫りあがったものを見て他のスタッフが「木版画じゃなくて、これはこれでこのままでいいんじゃないか・・」と
つぶやきましたが、それでは当初の目的から外れてしまいますので版画にまでします!
はじめて木版画をするのに、無謀にも4版も作っています。
50分ほどで4枚全部彫りあがったので、さっそく輪郭線の一枚だけ刷ってみましたが、ちゃんと木版画っぽくできてて感動です!
それでは4版で刷っていきましょう。
とは言っても、木版画ってインクは何を使うのか、紙は何がいいのかとか知らないので完全に自己流です。
まあ、本格的木版画を作ろうとは思っていないので インク代わりに家にあるキットパスを使ってみます。
絵具にノリを混ぜると良いとネットに書いてあったので、キットパスを溶かしたものにノリを混ぜてインクにしています。
小学校の時に使ったバレンも使っていますが、なかなか思うように刷れず・・・・
10枚ほど刷って何となくこの程度なら許せるだろうと思えたのはたったの1枚です。
これはレーザーカッターが悪いのではなく、私が刷る技術がないだけですのでまあ実験としては成功だという事にします。
木版画なのに彫る部分をマシンにお任せしてしまっていいの?とかいう罪悪感も多少ありますが
データーがあるので、これを今度はレリーフにしたり 小さいスタンプを作ったり 色々な活用法の妄想が広がるのは楽しいです。
もの作りって楽しかったらそれでいいんじゃないかな。
3Dプリンタでシルバーアクセサリーの試作品作成
ファブラボ太宰府スタッフのMです。
今日はシルバーアクセサリーを作るために3Dプリンタで試作品を作ります。
データ作成
TINKERCADという無料ソフトでデーターを作ります。
あらかじめ四角や円柱などの素材が準備されているので、それを組み合わせていくだけの子供でも使いやすいソフトです。
銀粘土でいきなり作るよりもじっくり形を考える事ができます。
出力
できあがったデーターを3Dプリンタで出力。
この時点で思っていたより大きかったので再度データーを作り直しました。
型作り
今度は思った感じで出力できたので、これで型を作る事にしました。
型取りに使うのは「ブルーミックス」という型取りパテ。
青と白のパテを混ぜ合わせると硬化がはじまるので、固まらないうちに3Dプリンターで出力したものを埋め込んで固めます。
できあがった型に銀粘土を詰めて固めて取り出した所。↓
うん・・・ちょっとできあがりがガタガタ。
作ったものが小さすぎて3Dプリンターで出力したもの自体がつるつるにはできていないのが原因です。
このまま型として使ってしまうと、固まった銀粘土をきれいに成型する手間が毎回かかってくるので、3Dプリンタで出力したものを磨いたあと再度型取りすることにしました。
磨き終わり。キレイになりました。↓これで型を作り直しますが再度ブルーミックスで型作る写真と再度それに銀粘土詰める写真は撮り忘れました。
型から抜いて微調整
型に入れて固めた銀粘土を取り出し、スポンジやすりで少し磨いた所です。
たくさんのロボにちょっとテンション上がります。
焼成
できあがったロボットたちを七宝焼き用の窯に入れて900度になるまで焼成するとシルバー100%になります。
磨き
焼きあがった直後は白いのですが磨くとピカピカのシルバーになりました。
型を作ったおかげで、たくさんのロボットたちができました。
銀粘土は乾くのが早く、形を作るときに時間をかけられないので今回のように3Dプリンターであらかじめ試作する事で大きさの感じや手足のバランスなども確認できて作業がとても楽になりました。また、それを使って型を作る事で同じものをたくさん作る事もできました。
端材を使ったイカベンチ・ミニができました。
学生アルバイトの三島です。
今年の3月、グッデイ唐津店リニューアルオープンに合わせて製作した「イカベンチ」(下画像)
好評だったと聞いて安心していたのですが...裏では、大量の端材が出て困っていました。
それがこちら。
ShopBotを使ってリング状のパーツを切り出したため画像のような何とも言えない形の部材が大量生産される事態に。
3月以降ずっと作業場に放置されていた端材たち。
これらを捨てるのはもったいないので再利用することにしました!
デザイン
今回作ることにしたのは、座面に端材を使った、イカベンチのミニverとも言える形のスツールです!
さらに、座面の構造はスチールパイプと寸切りボルトを通して支えにし、3Dプリンターで作ったスペーサーをはさんでナットで締めるという設計にしました。
(座面の設計は少し複雑になったので後で写真とともに詳述します。)
shopbotだけでなく、3Dプリンター等様々な機械や材料を使う試みです。
次に、MDF&レーザーカッターで模型を作ります。いい感じ!
長時間座る用途ではないこととシルエットを意識して高さは500mmと少し高めの設定にしています。
データ作成&加工
1. 足のパーツ
足のパーツは新しく作る必要があるので、Vcarve proでshopbot用のデータを作成します。
イカベンチの時を考えるとそんなに大変じゃなかったですね。
データを作ったらshopbotがサクッと切り出してくれます。
2.座面
座面に使う端材もも少し加工をします。パイプを通すための穴や持ち運び用のスロットをボール盤で開けていきます。
足パーツを含めた各木材は、ベテランスタッフが製作したルーター台を使って角を取ります。
まだやすりをかけてないのにこんなにきれいに仕上がるんですね!
さらにやすりをかけてつるツルツルに仕上げます。
3.スペーサーの3Dデータ
fusion360でスペーサーと両端のキャップのデータを作ります。
(キャップはいくつかのパターンを検討していますね・・・)
4.ボルトの支え
細かいですが、パイプ内でボルトを支えるためのこちらの部品はレーザーカッターで製作しました。
組み立て
全てのパーツが揃ったら組み立てです。
パイプに木材とスペーサーを交互にはめていきます。
両端は画像のようになっています。
パイプの中にボルトを通して、金属スペーサーとナットで両端からしっかり締め付けます。
最後に、はみ出したボルトにねじ付きのキャップを付けたら完成です!
完成!
今回は余った端材を活用して新しいスツールを製作しました。
3Dプリンターを取り入れたことで生まれた、黄色のアクセントが気に入っています。
まだ端材はたくさん余っているので、これを量産するか、新しい作品を作るかさらに進めていきたいと思います!
「3Dデジタル生物標本」を3Dプリントしてみる。
九州大学が世界に先駆けてリアルな「3Dデジタル生物標本」を1400点以上公開 ということで
早速利用させて頂きました。見ごたえもあり、ありがたいですね。
データはこちらから(ffish.asia / floraZia.com (@ffishAsia-and-floraZia) – Sketchfab)
手順
1 リンク先にアクセスした後、Sketchfabのアカウントを作ります。
2 印刷したいデータをダウンロードします。
オキナワシリケンイモリ Okinawa Sword-tailed Newt
ファイル形式はいくつか選べるようですが、今回はGLB形式で一番軽いものを選びました。
3 データを変換
GLBからOBJへのコンバーター(https://anyconv.com/ja/glb-to-obj-konbata/)
3Dプリンタでプリントするための形式に変換します。
(※変換がうまくいかないものもあるようなので、検証は必要そう)
4 プリント
Adventurer3でプリントするので付属のFlashPrint5にデータを取り込みます。
もろもろを考えて今回は2分割することにしました。
プリントして触れる標本みたいに使うとか、他にもなにかに使えそうだなと感じました。
(もちろん利用規約に則ってですが)
以上、なにかの参考になれば幸いです。
レーザーカッターのハニカム掃除
こんにちは。ファブラボ太宰府スタッフのMです。
ファブラボ太宰府で使用しているレーザーカッターでは「ハニカム」と呼ばれる台を使用するのですが、これにヤニ状の汚れが蓄積されていくので、時々掃除が必要になります。これがやっかいでどんな洗剤を使えば一番いいのか毎回試行錯誤しています。
アルカリ性の強い洗剤だとキレイになりそうなんですが、素材がアルミなのでアルカリ性の強い洗剤だと変質してしまいます。
それで今回使ってみた洗剤はこちらいや、これハンドソープ。洗剤じゃない・・・
なぜこれを使ってみようかと思ったかというと、「偶然蛇口にかかった時に他のどの洗剤よりも蛇口がピカピカになった。魚グリルのトレーもピカピカになった」という情報を入手したからです。「弱酸性ビオレー♪」というコマーシャルがあるのでアルカリ性ではなさそう。弱酸性の物をアルミに使っていいのかどうかよくわからないけど、とりあえずやってみます。少なくとも手には優しいはず。
プシュプシュしながら手袋をした手で伸ばしていきます。泡状なので長くとどまるのはかなり良いです。塗っていく途中からどんどん汚れが浮いて茶色の泡になっていきます。
意外と楽しく作業しています。全体が泡に覆われるくらいプシュプシュしました。
目が細かい方のハニカムにも塗りました。すでに泡が相当汚くなっています。このまましばらく放置します。
放置したあと、今度はお湯を足してまたしばらく放置しました。
面白がってジャブジャブしてたら泡風呂のようになりましたが、まるで環境にやさしくなさそうなので写真は控えておきます。
普段はここでブラシを突っ込んで長時間こするんですが、今回は短時間で終わらせました。
最後に水で流して終了です。
「全然キレイになってない・・」ように見えますが、これでも結構キレイになっています。本当です。
(拡大した画像)
ブラシでもっと磨いたらもっときれいになりそうでした。
結論としては、いつもの洗剤と変わらないくらいにはキレイになるようです。
ですが、いい点がありました。手荒れしませんでした!!!!
毎回手袋していても時々破れたり洗剤溶かした水が中に入ったりして結構手荒れしていたのですが さすがハンドソープです!
翌日になっても全く手荒れした感じがありません。この点はかなりいいです。
さて以上で今日の実験は終了です。
正しい使い方ではないと思うので、蛇口とか磨いてみたい方はあくまでも自己責任でお願いします。
泡ハンドソープの購入はぜひホームセンターグッデイで!(知らない人もいるかもしれませんが、ファブラボ太宰府はグッデイが母体です)
イカベンチ 製作記録
はじめまして。学生アルバイトの三島です。
長くなってしまい、読みにくいかもしれませんがご了承ください。
さて、今回は「ワトコオイルを塗ってみる」で製作中だったベンチが遂に完成しましたので、その制作過程を紹介します!
家具作り初心者の学生がshopbotを使って作ったベンチ製作の記録です。
周りのスタッフの方々に助けてもらいながら作りきることができました。
難しいところ、大変なところも素直に書いていこうと思います。
概要
今回製作したものは、shopbotを使ったベンチ、通称「イカベンチ」です。
Gooday唐津店の改装オープンに合わせて、店内に設置するベンチの制作依頼を受け制作しました。
最終的には画像のような、丸みのある座面が特徴的なベンチが完成しました。
何が”イカ”ベンチなのか疑問に思っている人が多そうですが、次のデザイン検討で説明していこうと思います。
デザイン検討
「shopbotを使って面白い形のベンチが作れないか。」
依頼者からの要望を受け、人の手では難しい有機曲線を使った造形を考えていきました。
ここで一つアイデアのきっかけとして出てきたのは「唐津=呼子のイカ」というイメージ。
イカにちなんだ形にしてみるとおもしろいんじゃないかとアイデアを膨らませていきます。
スケッチやMDFとレーザーカッターを使った試作を見て、他のスタッフの方と共に検討しました。
ここで学んだことは、「実現可能か」という観点。
大学でデザインは学んできましたが、木工初心者としては耐久性や組み立て方の感覚がなく、たくさんの指摘をもらいました。
振り返ると、画像右上のイカなんてよく作ろうと思ったなと自分でツッコミたくなりますね(笑)。。。
検討で決まったデザインは、これ、
木の輪っかが連なって座面を作っています。この断面が何かというと、そう、あれです。
「イカリング」です。
由来を聞くと急に庶民感が出て親しみやすくなった気がするのは僕だけでしょうか。
そんなことを考える暇もなく、次は設計です。
上述したように、デザインを「実現させる」ため、考えなければいけないことは山積みです。
設計
設計で考えた点は大きく2つ
1.耐久性
2.組み立て方
1. 耐久性
今回のベンチは、公共の場に置かれるため十分に安全を確保しなければなりません。
有名なデザイナーズチェアを参考にしてはいけないんですね。
今回のデザインでは、リングを固定する梁の太さを調整したり、足を座面で支えるなどの工夫をしています。
2. 組立て方
shopbotは、はめ合わせを簡単に作れるため、基本的にはボンドとビスで固定していきます。
(実は木材の固定はボンドで強度を持たせているらしいです。ビスは材を締めるだけで強度として計算しなそうです)
複雑な形状になると、打ちやすさや見た目の点でビスの打ち方が難しくなります。またどれだけ簡単に組めるかも重要な観点です。
そうした検証を経て、設計データとshopbot用のVcarbデータを作成します。
フィレットをかける数が多すぎてめんどくさすぎる。。。
データ次第で成功失敗が決まるので、データ作成から緊張します。
何度も見直して、いざ、shopbotの加工に移ります。(ちゃんと後で部品が一つ足りないのが発覚します。)
shopbot加工
機械で部品をどんどん切り出していきます。
どんどんどんどん。
出来上がったパーツに一つひとつヤスリをかけてバリを取っていきます。
ベンチを4つ作るので、リングだけで76枚。作業量が尋常じゃありません。
今回のために、ベテランスタッフがルーター台を制作しています。すごい…!
これによって角を取る作業効率がぐんと向上します。
あとは、以前紹介した、ワトコオイルを塗り組み立ての準備が完了です。
本当に部品は少ないに限ります。あと曲線があるとヤスリが倍きつくなります。
デザインと製作しやすさどちらを優先するべきだったか、後悔と葛藤を感じました。
手伝って頂いたスタッフの皆さん本当にありがとうございました。
組み立て
実際に組み立てていきます。
梁に一つ一つリングを通して、固定するという地道な作業。
単純な構造ですが、これを一つひとつビス止めするのがとても大変。斜め打ちもあり技術も求められます。
二人で作業して、一つ2時間半ほどかかりました。
ですが、懸念していた強度は十分に出て、安心して座れるものになっています。
組み立てが終わると、最後に仕上げをします。
公共の場で多くの人が使うベンチになります。
棘がないか、引っかかるところがないか調べて、丁寧にヤスリをかけて完成です。
完成!
モノとして出来上がると圧巻でした。
頭の中で考えていたものが実物になると本当に感動します。
丸いくてかわいいフォルムはもちろんですが、中を覗いたときに見える曲線が並ぶ様が個人的には好きですね。
最後に
今回の制作は依頼されたものではありますが、自分が好きなデザインを作らせていただきました。
そして、結果としてとても満足のいくものが出来上がったと思っています。
しかし、このベンチはスタッフの皆さんの力添えがなければ決して実現しませんでした。
家具作り初心者として、素材や強度、加工法など知らないことばかりで、多くのことをスタッフの方々から学ばせていただきました。
自分が作業ができないと作業を進めていただいたこと、この場を借りて感謝申し上げます。
今回のように、ファブラボ太宰府にはものづくりに関してプロのスタッフがいます。
「何か作りたものがあるけど作り方がわからない」という方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
ファブラボ太宰府では実際に30分無料の「ものづくり相談」を受け付けています。ぜひご活用ください。
また、このベンチは3月4日からGooday唐津店にて設置されております。
ご来店する機会がありましたら座ったり、リングを覗いたりしてみてください!
僕も店舗へに見に行って、ついでにイカ食べてこようと思います。
ワトコオイルを塗ってみる
ファブラボ太宰府では他店舗から発注を受けたベンチを製作中です。カットややすりがけが終了し、今日は塗装です。
「ワトコオイル」という木目を生かした塗装ができるオイルを塗ってみます。
成分は亜麻仁油だそうです。色もたくさんありますが、今回はナチュラルという色にしました。
さて、今回何で塗ろうかと考えてスポンジを使ってみました。
使用したスポンジは以下の3種類。どれも100均で売っています。1番と2番はお化粧品コーナーにあるスポンジ。厚手のものと薄手のものにしました。3番はキッチン用スポンジをカットしたもの。裏側は緑の焦げ落としがついたものです。
予想としては1番がよく塗れそう。
なので最初に1番の厚手スポンジで塗ってみました。が・・・2枚くらい塗っただけでボロボロに。どうして?
仕方がないので2番の薄手スポンジに変更。こちら、1番に比べてオイルを含む量が少なくて無駄が少ないです。そして全然ボロボロになりません!快適!60枚くらい塗ってもまだ大丈夫ってすごい!化粧に使うならどんなざらついた肌に使っても一生使えそうです。
快適なのでついつい3番の存在を忘れていました。とりあえず2番のままでもいいけど3番のキッチン用も使ってみました。2番に比べてオイルをたくさん吸うので、オイルをつける回数が劇的に減りました。ただつけすぎると塗る時にまわりに飛び散ります。でも作業効率的にはこれが最強!緑の部分が固いのも持ちやすくて良いです!
塗り終わったあとのスポンジです。1番は3~4枚しか塗ってないのにコレです。2番は60枚くらい塗りましたがまだ使えそう。3番は15枚くらい塗ったらだんだんスポンジがへたってきました。でも結論としては3番が一番よかった気がします。
今回はじめてワトコオイルを使ってみましたが、オイルを塗ったあと布で磨くと木目がキレイに出てつやつやして美しいです。別のスタッフもつやつや感に感動してMDFに塗ってみてましたが、MDFは木目がないのでただムラになっただけでした。
今回はワトコオイルを塗るスポンジについて書きましたが、ベンチはまたできあがったら載せますね。
3Dプリンタにもチャレンジ!
スタッフMのチャレンジシリーズです。
先日からはじめてのShopBotにチャレンジしていましたが、今度は3Dプリンタにもチャレンジしてみます!!
まずは無料で使えるTinkercadというソフトを使って設計します。
初心者のくせに思い描く事はデカイので、最初は簡単なものにすればいいのに「作りたい物を作る!」と決めました。
最初は3Dでの設計に慣れなくてキーっとなっていましたが、別のスタッフが作ってくれた説明書のおかげで何とかロボットの設計ができあがりました。
次は先ほど作ったデーターを3Dプリンタのソフトに取り込みます。ここで見ただけでなんだかかわいく思えます。何しろ初回なのでとりあえず高さ3CMくらいに縮小したものを出してみます。
色々と設定をしてボタンを押すとプリントが始まります。うまくできるかな。ドキドキ。
このAFINIAという3Dプリンタに出力します。1時間くらいかかる予定です。
おおお!!できました!小さいやつカワイイです!感動します!
嬉しさのあまり、最初に設計したソフトと並べてみます。
さて、いよいよ大きいサイズにチャレンジです!
できあがりまで何と・・・5時間! 仕事の時間終了までには何とかできあがるはず。でも材料が途中で無くなるかもしれないという状況の中での5時間は精神的になかなかつらいです。最悪4時間半くらいが無駄になる可能性もあるって事です。
ああ、無事にできあがりますように・・・と祈るような気持ちで5時間過ごします。顔が見えてくるとかなり愛情が湧いてきてカワイイです。
そして5時間経過。できました!!!よかった~!!!!!!!!材料足りた!!
取り出しました。感無量です!感動のあまり本当に泣きそうになりました。はじめての3Dプリンタにしては大成功ではないですか?
余計な部分を慎重に取り除き、完成です!ドライバーとかボンドなどを立てて使うものとして設計しました。いい感じです。
大きいものと小さいのを並べて撮りました。嬉しくて子供のように他のスタッフに見せて回りました。
今回はじめて3Dプリンタにチャレンジしましたが、データーを作るのに慣れてしまえば思ったよりは簡単でした。楽しかったので、そのうち自分で3Dプリンタを買ってしまうかもしれません。
ファブラボ太宰府では3Dプリンタをはじめ、他の機器も機材講習を受講したあとは時間貸しで借りられます。初心者でも大丈夫です!料金等はこちらでご確認ください。
どんな機材があるかはこちらに載っています。
家具作りにチャレンジ中(キャスター付き工具箱作ろう!)
ファブラボ太宰府にある「ShopBot」という大きなマシンを使って家具を作るべく、ShopBot初心者スタッフMがチャレンジ中です。
今回はチャレンジ2作目、キャスター付き工具箱を作ろうとがんばってみました。
1.とりあえず、コーヒー飲みながら作りたいものをスケッチで描いてみます。この時にできるだけサイズなども正確に描いておく方があとでデーターに起こすときにラクだと気付いたので細かく描いてます。
2.イラストレーターでデーターを起こしたあと、まずはそのデーターで正しいかレーザーカッターで切って組み立ててみます。
3.よさそうなので今度はイラストレーターのデーターをShopBotの専用ソフト「V-Carve」に取り込み、細かい切り方などの設定をします。
4.データーができたので実際にShopBotでカットします!ドキドキ。
まだまだ初心者なので、ほかのベテランスタッフが横につきっきりですが、ちょっとスパルタなのでただ黙って見ています・・・キビシイ。
カットしたあとの写真を撮るのを忘れましたが、実は部品ひとつ設計ミスしていたので再度データー作り直して切りました。
5.組み立ててみたらあまりに思った通りにできあがっていて、嬉しさのあまり塗装前の写真も撮り忘れました・・・
塗装はOLD WOOD WAXというものを使います。やわらかい布につけて塗るだけなので手軽ですが、手袋していないと手がとんでもなく汚れて落ちにくいので注意です。木目がとてもきれいに出ます。色はウォルナットという黒目の色にしてみます。
6.今回、ファブラボ太宰府にある機器をフル活用しようと思い立ち、ポリプロピレンの薄い黒い板を「カッティングマシン」で切っています。
このマシンは机の上におけるくらいの小さ目機器で、シールを作ったりもできる機器です。
7.ちゃんと切れました!木の溝の部分にキレイにはまる黒いシートができました!
8.さて、塗装も済んで完成です!なんだか思っていた通りのものができあがって感無量です。
キャスターと取っ手もついて、するすると動きます!
扉はどんな風につけようかと思っていましたが、おかもち式にして外せるようにしました。
引き出し式の工具入れにしたかったので、中に100均の引き出しケースがピッタリ入るように設計しました。当たり前ですが気持ちいいくらいピッタリです。自分で作ると、ぴったりサイズが作れるのがいい所ですね。
9.何と外した扉はそのまま作業台になります! そのために100均で買ってきたメモリ付きのシートを貼っています。
黒いシートを貼った丸部分はドリンク置き場、その下はちょっと道具が置けるようにしています。
車に載せる事を設計段階で考えてなかったので途中かなり不安になりましたが、ちゃんと載ったので一安心です。
という感じで、ShopBot初心者ですが2作目も無事に出来上がりました!
ほら!自分で家具を作りたくなってきませんか?
ファブラボ太宰府ではこの「ShopBot」をはじめ、それ以外の機器も講習を受講すれば時間貸しで借りられます。初めての方ももちろん大丈夫です。お気軽にお問合せください。