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レーザーカッターを使用した作品、会員Nさんの作品を紹介します。

Nさんは、プロダクトを得意とするデザイナーさんです。

焼き物のコップを包む「曲げわっぱ」をレーザーカッターで制作してくれました。

—–Nさんのコメント—–

当初は展開図を先に計算して、ファブラボのレーザーカッターでカットした後に曲げていたのですが、

曲げる前にカーブのカットを入れると木目の変わり目から割れが出やすく、

歩留りがものすごく悪くなってしまいました。

実は職人さんには、板を曲げた「後」に余分な部分を削る作り方を事前に聞いていたのですが、

板を曲げる「前」に余分な部分をカットしてしまった方が後から削る(やする)手間が省けて良いのでは?

と思って試してみたのですが、結局全然ダメでした。

当たり前の事かもしれませんが、職人さんは長年曲げわっぱの仕事に従事されているので、

全面的に職人さんの言っていることが正しかったことを、

自分が間違った手順で試作したことで改めて実感しました。

今回は飾りとしての桜の皮の代わりにファブラボのレーザーカッターで彫刻を入れてみましたが、

品質の高い彫刻が彫れることがわかったのは大きな収穫でした。

レーザーカッターは汎用性が高いので、他にも使えそうなことがあれば積極的に

使いたいと思わせる便利なツールですね。

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Nさんは他にも素敵なプロダクトを職人さんと協力して作っていました。

下の写真のコート掛は木の棒の長さを短くして、天板を置けば持ち運びに便利な机になります。

 

それぞれの得意分野の精度を上げるために本工房を利用してもらえてとても勉強になりました。

(石原 靖世)

 

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