ShopBot組み立て日記2-ShopBot組み立て編-
ついにやってきました!ShopBot!!
作業1日目。この箱の中にShopBot全パーツが入ってます。
まずは箱を解体するところから。インパクトを使ってネジを外していきます。
解体したら、パーツを外にだします。
一つ一つのパーツが重いので、2人で持ち運びます。
ボルト・ナット・ワッシャーのセットをひたすら作り、パーツに差し込んでいきます。
この時、締めすぎずゆるすぎずな感じでやるのがポイントとのこと。
そして、他のパーツを組み合わせて水平・垂直になるよう調整。
組み込んだパーツをまた別のパーツと繋げて・・・という繰り返しでした
当たり前ですが組み込んでいくと、だんだん重くなってきます。パーツを持ち上げたままキープするのが大変でした。
午前中には頑張って、ここまで組み立てました!立つと、何となく形になってきますよね!
あとは細かいパーツをはめ込んだり、メインとなる部品を取り付けます。
朝10時から作業を始めて、18時過ぎにほぼ終わる事ができました!
ここまでくると、もうほぼ完成ですね!
貴重なお休みの日にお手伝いして下さったみなさん、ありがとうございました!
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2日目の作業。こちらは午前中で3人で作業を終える事ができました。
この日は午後から九大の工業設計の授業の最終発表があったので、中澤・衞藤は途中抜けてこちらに出席しました。
発表の様子はこちらのブログから!
九大での発表が終わり、ラボに戻ってデータ作成方法を講習して頂きました。
illustratorやFusion360などで作ったデータを、「VCarvePro」というソフトで編集します。
「VCarvePro」というは2Dデータと3Dデータの両方に対応したCAMソフトです。
NC工作機械の動作は、工具が移動するXYZなどの座標位置の値や、工具が進む速度などを指定したNCデータと呼ばれる数値データによって制御されます。
「VCarvePro」はドリルの工具経路を自動で作成してくれるソフトになります。
CNCミリングマシンを使う時も、こちらのソフトを使ってNCデータを作成します。
なので、ShopBotを使うためにはこちらのソフトの使い方も覚えなければなりません。
ShopBotどういうのか気になる!という方は、まずはCNCミリングマシンからお試しください。NCデータ作成ソフトはほぼ同じものを使います。
2日目はこれにて終了。
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3日目の作業。
午前中に作りたいものの案をだします。
午後からは、データ作成作業。
当たり前の事ですが、立体物を考えるのってとても難しいです。
それと3×6板ってかなり大きい板なのですが、立体を展開して並べていくとすぐにパーツが埋まってしまい中々1枚で収めることできません。
イラレでしか設計できない私、早くも挫折しそうでした。
講師の秋吉さんから、[Open desk]というサイトを教えて頂き、そこで公開されているオープンソースのデザインを使わせて頂くことにしました。
こちらのサイト、見ているだけでもとても楽しいのでお勧めです。良かったら検索してみて下さい。
3日目はデータを作成して終了しました。
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4日目。ShopBotを動かしていきます。
最初に安全講習がありました。
ShopBotに限らず他の機材もそうですが、操作を一歩誤ると事故に繋がる可能性があります。
先日イギリスで、3Dプリンタによる事故がありました。ヘアスプレーをベッドに吹き付けた所、プロパンガスが引火したのが原因だそうです。
ファブラボで一番利用頻度の高いレーザーカッターは、塩ビシートをカットすると塩化水素という有毒なガスが発生します。
デジタル機材以外でも、ボール盤やバンドソーでも事故はあります。「ボール盤 事故」と検索すると、閲覧するのを躊躇ってしまうページが沢山でてきます。
ShopBotを使う際には、必ずゴーグルの着用が義務づけられます。これは作業者だけでなく見学者も同様です。エンドミルという刃のついたドリルが折れて目に当たった場合、失明する恐れがあるからです。
加工中は必ず1M以上離れる様になっているのですが、これも稼働中の機械に巻き込まれるのを防ぐためです。加工中のレールに髪が巻き込まれて顔を損傷したという事故があったそうです。
慣れたときに一番事故が起こります。過信せず、ひとつひとつ丁寧に作業することを心がけます。
実際に動かしていきます。必ず2人以上で行います。
1人がパソコンを操作して、もう1人がエンドミルをとりつけたり、Z軸の調整をします。
動かす時は必ず声掛けします。簡単なことですが、とても大事なことです。
調整したら、加工する板にインパクトでビス打ちし、下板と固定します。
固定したら、データを空走りさせ、位置があっているか確認します。
確認できたら加工していきます!割愛しましたが、ここまでの作業を覚えるのがとても大変です。練習しないと無理だなと思いました。
加工自体は、15分位で終わります。
インパクトを使い、ビスを外します。タブというプラモデルのペグのような箇所を、ノミとトンカチを使って取ります。
切り出したものがこちら
板厚ぴったりにカットしたので、はめあいがガチガチで差し込めませんでした。やすりがけすればはまりそうです。削りかすが沢山でるので、はわいたり掃除機で吸います。
講習会を受けてみての感想は
・加工速い!凄い!
・移動する時の音が怖い
・スピンドル回すときの音が怖い&うるさい
・Z軸の調整の時に両手潰れたらどうしよう怖い
と他にも色々ありますが、最初は「怖い」しかなかったです。
講習会の間、精神と時の部屋を体験している気分でした。6時間位作業したかな?と思ったら、まだ2時間しかたっていない・・・だと・・・という感じでした。その位、凝縮された内容でした。
午後は、午前中の内容を復習してもう一度動かします。午前中に習ったことを思い出しながら作業します。不安な所やわからない所はその都度質問しました。
因みにSTLデータがあれば三次元切削も可能です!
秋吉さんのご丁寧なご指導のおかげで、何とか一通り作業を覚える事ができました。ありがとうございます。
今回は株式会社 VUILD design&managementの 秋吉さんに組み立てと講習をお願いしました。
秋吉さんのご丁寧な講習のおかげで、一通り作業を覚える事ができました。
組み立てから講習会まで、4日間ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
最後にみんなで記念撮影!
これから1ヶ月かけてスタッフが機材の扱いをマスターし、みなさんが安全に利用できるように準備していきます。
ShopBotを利用検討されている方・見学希望の方、ただいま準備しておりますので、運用開始までいましばらくお待ちください。
ファブラボ太宰府自体は通常営業しておりますので、レーザーカッターのご利用や講習会も受け付けております。ご興味があればいつでもご連絡ください。
今後ともファブラボ太宰府をよろしくお願い致します!
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オマケ
ShopBot買うと、こちらのキャップもついてきます!カッコイイ!
そして、ファブラボ太宰府ShopBot導入記念に、Fablab Hamamatsuのみなさんが完コピして下さいました!!ありがとうございます!
ニット帽とか、持ち物とか色々細かい所も再現されてます!ホースの位置とか色々調整したんだろうなーとか、見れば見る程じわじわきます。
Fablab Hamamatsuのみなさん、ありがとうございましたー!