BLOG

【マイはしつくりWSを実施しましたー!】
ファブラボ太宰府のユーザーさんでお箸作りのワークショップをされている
城後さんをお招きして、マイはしつくりのワークショップを実施しました!

IMG_2904

親子全員で参加してくださるご家族も!
IMG_2901

まずは講師の城後さんのご紹介から。
IMG_2919
IMG_2894
城後さんはレーザーカッターで螺鈿シートを加工したいとのことでファブラボを訪れたのが
きっかけでそこから2年ほどのおつきあいになります。
IMG_0446
イラストレーター・レーザーカッターの講習会を受講後、ファブ道場にも通ってもらうなど
今ではすっかりファブラボ太宰府の常連さんです。

こちら城後さんの作品です。
IMG_2890
さじは角材からサンダーとやすりで削ったあと、漆を塗られています。
IMG_7498

IMG_7493

IMG_7487
左右均等に削ったり、やすりがけするのとても大変です。
城後さんの作品は、お店に並んでいるものと遜色ないものばかりで本当に素晴らしいです。
10~15回ほど塗装されているので、さわり心地もとてもよいです。
器は金継ぎされています。金継ぎしたいがために、わざとハンマーで器を割ったそうです笑

IMG_2913
まずははカンナを使って、7.5mmの角材を治具にはめて削っていきます。
こちらも城後さんの手作りです!
IMG_2900
三角形の角材がはまっているので、斜めに削れていくようになっています。
IMG_2893
夫婦でペア・兄弟でペアになってカンナに挑戦!
IMG_2927

IMG_2928
城後さんは小学校などでも、マイはしつくりを教えられたりされているので
お子さんへの指導がとても勉強になりました。

私も以前カンナしましたが、中々コツをつかむまでが難しいんですよね。
お父さんがお子さんに教えている様子もとてもほほえましかったです。
IMG_2955
「家族でつくるいい一日」だなと思いながらみてました!
何回削ったか忘れてしまうので、声掛けしながらカンナをしていきます!
IMG_2953
4面削ると、なんだかお箸っぽい形に!
IMG_3009
ここから更にやすりがけしていきます!
80番のヤスリで角を落とします
IMG_2978

IMG_2977
あまり、先端の方をヤスリしすぎると、爪楊枝のようになってしまうので、ヤスリのしすぎに注意です。
240番で仕上げのヤスリをしたら、レーザーカッターで持ち手部分を彫刻します
今回、和柄をメインとしたデザインを用意しました。
アセット 1

日本の伝統模様など、なんとなく見たことはあっても名前までは知らないという人が多いのではないでしょうか?
今回は4種類用意してその中から好きな模様を選んでもらい、4面彫刻します。

ワークショップに参加していた小学3年生の男の子の、今年の自由研究が「日本の伝統模様」について
だったのですが、「模様なにがいい?」と聞いたところ、「饕餮文(とうてつもん)がいい!」と言われ(まず漢字が読めない・・・)
調べたところ、中国の何でも食べる怪物で、魔よけの意味を持っているそうです。
饕餮の漢字をよくみると、「食」の字が入っていますもんね!

ワークショップしていて良いなと思うのは、自然と情報共有できる環境になっているところだと思います。
今回も小学3年生の男の子に教えてもらいましたが、城後さんも「饕餮文って知らなかった!」と仰っていて、年齢も関係なくお互い教えあうことができるのも良いなと思いました。

いよいよレーザーカッターで彫刻!
様子が気になるようでずっとみてました~
IMG_2997

IMG_2999
完成したのがこちら!
IMG_3001

IMG_3005
仕上げはご自宅でオリーブオイルや菜種油を用いてのオイルフィニッシュとなります。
IMG_3006
それだけでも、定期的にヤスリがけやオイルでお手入れしてあげると5年は使えるそうです!
もっと長持ちさせたい場合は、食品用のニスや漆を塗って仕上げるとよいそうです

今では100円ショップにいけばお箸はいくらでもあるし、使えなくなったらまた買うというのも選択肢のひとつだと思います。
今回のワークショップの目的は、オリジナルのお箸をつくることもそうですが、自分で作ったお箸を実際に使ったときに

「口にいれたときの感じがごつごつするから、もっとやすりがけしよう」
「手で持ったときにしっくりこないから、もっと手になじむように削ろう」
「欠けてしまったから、漆塗りにチャレンジしてみよう」

などなど実際に家で使っているときに色々と発見や気づきがあると思います。
まずはそこに気づいて、そのあと実際にどうしたらいいかな?ファブラボで何かできないかな?城後さんにまた聞いてみよう!と、思うきっかけになってくれたら嬉しいなと思って実施しました。

また、自分で作ったものは愛着がわくと思うので、ひとつのものを大事に使う・お手入れするようになって欲しいという思いもあります。
「新しいものをつくる」ことだけが、「つくる」ではないと思います。
お手入れすることも「つくる」ことのひとつなのかなと思います。

今回ワークショップするにあたり、その辺りの話も城後さんとできたので、今後もっとブラッシュアップさせていきます。
またマイはしつくりのワークショップしようと思います!
そして漆に興味あるかた、ぜひ一緒にやりましょう!