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9月20日(土)に、太宰府の太宰府館まほろばホールにて、

ファブラボ太宰府オープニングイベントを開催しました。

○ファブラボ太宰府 代表 柳瀬 隆志

代表の柳瀬からは、ファブラボ太宰府設立の趣旨などについてお話しさせていただきました。
「ファブラボ太宰府」が、新しい形のDIYやものづくりに取り組むことを狙っていることや、
ローカルなコミュニティを作りながら、グローバルな視野を持って運営して行くことを説明しました。

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○慶應義塾大学 准教授 田中浩也先生

ファブラボジャパン発起人の田中先生からは、世界のファブラボの様子や、
Make(つくる)・Learn(まなぶ)・Share(共有する)というファブラボの
基本的な考え方について説明をしていただきました。

その後、日本のファブラボの活動を各ラボのメンバーが事例を交えて紹介し、
その活動の幅広さ、ユニークさを共有していただきました。

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○文具王 高畑 正幸さん

テレビチャンピオンの文具選手権で3連覇した実績をもつ文具王こと
高畑さんからは、文具王的な3Dプリンタの活用術などについて
お話しをいただきました。

文具王は、元々ものづくりに強い関心があり、文房具メーカーに就職。
文房具の開発の仕事に就き、今はフリーとしてTV等に出て活躍されています。
3Dプリンターについても興味を持っていて、会社で色々と試作をしてみたとのこと。
初心者では複雑なモデリングは難しいのですが、「わ」「ん」などの文字に厚みを加えて、
iPhoneスタンドにしたり、シャチハタのハンコスタンドなど、実用的な文房具に
可能性を感じているとのことでした。

特に印象に残ったのが、「未来の普通には、早めに乗っとけ!」という最後の言葉。
今後、3Dプリンターなどがどの程度普段の生活に入ってくるかは、まだ分かりませんが、
もし可能性を感じるのであれば、早めに色々と試した方が良い、というメッセージでした。

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○太宰府天満宮 文化研究所  アンダーソン 依里さん

地元の太宰府天満宮で勤務されているアンダーソンさんからは、
まず太宰府天満宮の四季折々の様子を紹介してくださいました。
天満宮では季節毎にテーマの色が決まっていて、おみくじや
ウェブサイトの色に反映されているとのこと。

天満宮に祀られている菅原道真公は、「学問の神様」であると共に、
「文化の神様」としても古くから崇められており、和歌や書画などの
文化・芸術活動とも深く関わりがあるとのこと。

そして、2005年に九州国立博物館が設立されたこともあり、
2006年から「太宰府天満宮アートプログラム」を開始。
日比野克彦さんをはじめ、現代アートのアーティストの方々と
コラボして、毎年展示を行っています。

アートプログラムを通じ、様々なアーティストやクリエイターとの
つながりもある天満宮さんと、ファブラボ太宰府は是非連携して
市民参加型の活動をしていきたいと思います。

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○パネルディスカッション

最後は、3名の講師の方と柳瀬を交えたパネルディスカッションを行いました。

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ファブラボ太宰府を作った理由や、今後の展望などを語り合った後、
会場の方との質疑応答を行って、イベントは盛況の内に終了しました。

今回のイベントを終え、参加していただいた皆さまから「ファブラボのことがよく理解できた」
「エレキットが懐かしかった」など様々なご意見をいただき、とても励みになりました。
また是非このような企画を催していきたいと思います。

(代表 柳瀬)