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ファブラボ太宰府スタッフのMです。
今日はシルバーアクセサリーを作るために3Dプリンタで試作品を作ります。

 

データ作成

TINKERCADという無料ソフトでデーターを作ります。
あらかじめ四角や円柱などの素材が準備されているので、それを組み合わせていくだけの子供でも使いやすいソフトです。
銀粘土でいきなり作るよりもじっくり形を考える事ができます。

 

出力

できあがったデーターを3Dプリンタで出力。
この時点で思っていたより大きかったので再度データーを作り直しました。

 

型作り

今度は思った感じで出力できたので、これで型を作る事にしました。
型取りに使うのは「ブルーミックス」という型取りパテ。
青と白のパテを混ぜ合わせると硬化がはじまるので、固まらないうちに3Dプリンターで出力したものを埋め込んで固めます。

 

できあがった型に銀粘土を詰めて固めて取り出した所。↓

うん・・・ちょっとできあがりがガタガタ。
作ったものが小さすぎて3Dプリンターで出力したもの自体がつるつるにはできていないのが原因です。
このまま型として使ってしまうと、固まった銀粘土をきれいに成型する手間が毎回かかってくるので、3Dプリンタで出力したものを磨いたあと再度型取りすることにしました。

 

磨き終わり。キレイになりました。↓これで型を作り直しますが再度ブルーミックスで型作る写真と再度それに銀粘土詰める写真は撮り忘れました。

 

 

型から抜いて微調整

型に入れて固めた銀粘土を取り出し、スポンジやすりで少し磨いた所です。
たくさんのロボにちょっとテンション上がります。

 

焼成

できあがったロボットたちを七宝焼き用の窯に入れて900度になるまで焼成するとシルバー100%になります。

 

磨き

焼きあがった直後は白いのですが磨くとピカピカのシルバーになりました。
型を作ったおかげで、たくさんのロボットたちができました。

 

銀粘土は乾くのが早く、形を作るときに時間をかけられないので今回のように3Dプリンターであらかじめ試作する事で大きさの感じや手足のバランスなども確認できて作業がとても楽になりました。また、それを使って型を作る事で同じものをたくさん作る事もできました。

学生アルバイトの三島です。

今年の3月、グッデイ唐津店リニューアルオープンに合わせて製作した「イカベンチ」(下画像)
好評だったと聞いて安心していたのですが...裏では、大量の端材が出て困っていました。

 

それがこちら。
ShopBotを使ってリング状のパーツを切り出したため画像のような何とも言えない形の部材が大量生産される事態に。

3月以降ずっと作業場に放置されていた端材たち。
これらを捨てるのはもったいないので再利用することにしました!

 

デザイン

今回作ることにしたのは、座面に端材を使った、イカベンチのミニverとも言える形のスツールです!
さらに、座面の構造はスチールパイプと寸切りボルトを通して支えにし、3Dプリンターで作ったスペーサーをはさんでナットで締めるという設計にしました。
(座面の設計は少し複雑になったので後で写真とともに詳述します。)
shopbotだけでなく、3Dプリンター等様々な機械や材料を使う試みです。

 

次に、MDF&レーザーカッターで模型を作ります。いい感じ!
長時間座る用途ではないこととシルエットを意識して高さは500mmと少し高めの設定にしています。

 

データ作成&加工

 

1. 足のパーツ

足のパーツは新しく作る必要があるので、Vcarve proでshopbot用のデータを作成します。
イカベンチの時を考えるとそんなに大変じゃなかったですね。

 

データを作ったらshopbotがサクッと切り出してくれます。

 

2.座面

座面に使う端材もも少し加工をします。パイプを通すための穴や持ち運び用のスロットをボール盤で開けていきます。

足パーツを含めた各木材は、ベテランスタッフが製作したルーター台を使って角を取ります。

まだやすりをかけてないのにこんなにきれいに仕上がるんですね!
さらにやすりをかけてつるツルツルに仕上げます。

 

3.スペーサーの3Dデータ

fusion360でスペーサーと両端のキャップのデータを作ります。
(キャップはいくつかのパターンを検討していますね・・・)

 

4.ボルトの支え

細かいですが、パイプ内でボルトを支えるためのこちらの部品はレーザーカッターで製作しました。

 

組み立て

全てのパーツが揃ったら組み立てです。
パイプに木材とスペーサーを交互にはめていきます。

両端は画像のようになっています。
パイプの中にボルトを通して、金属スペーサーとナットで両端からしっかり締め付けます。
最後に、はみ出したボルトにねじ付きのキャップを付けたら完成です!

 

完成!

今回は余った端材を活用して新しいスツールを製作しました。
3Dプリンターを取り入れたことで生まれた、黄色のアクセントが気に入っています。

まだ端材はたくさん余っているので、これを量産するか、新しい作品を作るかさらに進めていきたいと思います!